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ベースシステム B-1

最大8個の機能モジュールを実効速度200MHzで駆動。高速大容量の汎用ベースシステム

FPGAや各種メモリを実装した機能モジュールを、最大8個まで搭載。
機能モジュール間のデータ転送クロックは200MHzを実現し、リアルタイムなエミュレーションが可能。
機能モジュールを組み合わせることで、お客さまの開発環境や回路規模にあわせたフレキシブルな検証システムを構築します。

概要

ベースシステムには機能モジュール間をつなぐ信号線のほか、
クロック専用線、JTAG用配線、リセットコントロールなどが配線されており、
最大8個の機能モジュールを安定して駆動させることができます。
PCをホストにする場合に備え、
PCIコネクタ、IDEコネクタ、D-Subコネクタ、ディップスイッチ、LEDなどを標準装備。
信号線の一部はテクトロニクス社製P6860プローブやMictorコネクタと接続して高速信号の波形が観測できます。
機能モジュールの電力供給用に、8個の大容量高速電源モジュールを搭載しています。

■B-1金属筐体

B-1金属筐体

■B-1金属筐体機能モジュール実装状態

B-1金属筐体機能モジュール実装状態

特長

B-1には、以下のインタフェースが実装されています。
すべて機能モジュールに接続されており、お客さまの設計仕様にあわせて使用することができます。

  • 機能モジュール搭載用コネクタ(※1)
  • PCI(※2)
  • IDEコネクタ形状の信号入出力用コネクタ
  • ロジックアナライザー用コネクタ(※3)
  • シリアルポート
  • ロータリスイッチ
  • ディップスイッチ
  • プッシュスイッチ
  • LED

※1 機能モジュールとは、最大698本の信号で接続可能です。
隣接する機能モジュール間も最大698本の信号で接続可能です。

※2 市販品のPCIブリッジカードを搭載することで、お手持ちのパソコンのPCIバスがB-1上に拡張でき、
パソコンから機能モジュールの制御が可能です。

※3 汎用のロジックアナライザー用にB-1全体で32ch分のプローブ接続が可能です。
また、日本テクトロ二クス社製の低容量能動プローブのP6860プローブも接続可能です。

クロック配線について

B-1のクロック配線には大きく以下の2系統があります。

  1. 隣接する機能モジュール間のPeer-to-Peerクロック配線
    B-1上に搭載した隣接する機能モジュール間でクロック配線されています。
    片側の機能モジュール上でクロックを送信し、相手側の機能モジュール上で受信します。
    こちらのクロックで、データ転送が200MHzを実現しています。
  2. 機能モジュールブロック単位間の共通クロック配線
    B-1から機能モジュールブロック単位にクロックを供給するための配線がされています。
    B-1から最大4台ずつの機能モジュールに共通のクロックを送信することが可能です。
    B-1にPCIブリッジ機能を搭載すると、パソコンから供給されるPCIクロックを機能モジュールへ送信することが可能です。

PCIブリッジ機能について

PCIブリッジカードをB-1に搭載して、パソコンのPCIバスをB-1上に拡張することができます。
なお、PCIブリッジカードはB-1に標準添付しています。

コンフィグレーションについて

B-1上でのFPGAへのコンフィグレーションは、以下の2通りの方法があります。

  1. B-1上で各機能モジュールをコンフィグレーションする方法
    B-1上にJTAGポートが搭載されています。
    さらに各機能モジュールを一括してコンフィグレーションできるよう、JTAGチェーンが配線されています。
    また、機能モジュール単位でJTAGチェーンのON/OFFの切り替えが可能です。
  2. 機能モジュール上でコンフィグレーションする方法
    各機能モジュール上でもコンフィグレーションできるように、
    FPGA専用コンフィグレーションポートとJTAGポートを搭載しています。
    また、コンフィグレーション専用ROMのFlashLinkを、標準添付しております。
    ※FlashLinkからFPGAへのデータ書き込みは数秒で完了するため、デバッグの時間が短縮できます。

電源供給について

機能モジュールの電源は、専用の電源ハーネスで安定して供給されます。
電源供給時には、リセット回路の電源ON/OFF制御回路により、ブートタイミングの制御が行われます。

リセット回路について

B-1上に、リセット制御回路を書き込んだPLDがリセットモジュールとして搭載されています。
リセットモジュールにて、各電源モジュールの電源ON/OFF制御がされ、個別の機能モジュールのリセットと、
搭載している全体の機能モジュールリセットが可能です。

筐体の種類と外部電源装置について

B-1を支える筐体には以下の2種類があります。ご注文時にお選びいただけます。

  1. アクリル筐体(透明アクリル樹脂製)
  2. 金属筐体(金属製)

なお、アクリル筐体をご利用のお客さまは、外部電源装置(DC+5V出力)を準備していただく必要があります(※4)。
金属筐体をご利用のお客さまは、外部電源装置を準備していただく必要はありません。
金属筐体には、AC100V電源を入力することが可能です。

※4 弊社でも別途ご用意いたしております。

機能ブロック図

■システムバス接続図

システムバス接続図

■クロック接続図

クロック接続図